メンズエステサロンの集客は、ピンク系の広告媒体だけ。
もしも、こんな集客しかしていないのであれば、この記事を読んでください。
メンズエステサロンの集客方法としてよく使われているのが、いわゆる「ピンク系広告」
ここに風俗を匂わせるような写真や広告を掲載して、新規客を集めてくるというのが
一般的な方法ですし、多くのメンズエステサロンが集客として活用しています。
しかし、毎月莫大な費用が掛かるわりには集客ができず利益が残らないというデメリットや、経営が自転車操業的になるリスクがあります。
ここでは、そんな広告だけに依存しない、コストをかけない集客法について、メンズエステサロンの現役経営者であり、メンズエステサロン向けの経営コンサルタントをやっているオーナーが解説していきます。
メンズエステは3年で9割が廃業する現実…。メンズエステは新規のお客様が増え続けることはもちろん、お客様がリピートし続けてくれて初めてビジネスとして旨味がでる事業です。しかし、失敗しているサロンのほとんどが集客方法などの事前対策を行っていません。(簡単に儲かりそうに見える業界なんだろな…。)集客に失敗したり、集客にコストを賭け過ぎたりすれば、当然赤字となってしまいます。
メンズエステ集客は2つの種類に分けて考える必要があります。
それは、
①新規集客
②リピーター集客
新規集客ばかりに力を注ぐと、広告等のコストがかかり利益を圧迫します。一方で、リピーター集客は新規集客に比べコストはかかりませんが、それ相応の対策が必要です。
一般的に、新規客を獲得するコストは、リピーター客を獲得するコストの5倍といわれていますが、なぜかメンズエステでは、新規集客に依存しているサロンが目立ちますね。これは、リピート客を取る方法を知らないからです。なので、いつもコストのかかる新規集客に依存するという負のスパイラルに陥っています。
男性のお客様は「いつもの場所」に安心感を持ちますが、「いつもと違う、新しいこと」にワクワク、ドキドキして「また行きたい!」と思うのです。
私の長年のセラピスト経験から導き出した、新規とリピ様の黄金比率とは…
新規客:3
リピーター客:7
この割合になっているサロンは、集客のバランスが良く利益が出やすいサロンです。
今やメンズエステサロンの集客は、WEB集客がほとんどです。
ポータルサイト(ホットペッパー、Epa-ku、ピンク系サイト)、リスティング広告、ホームページなどです。
・ポータルサイト、リスティング広告
⇒月々の掲載料をかけ続けなければ集客がゼロになってしまいます。
・ホームページ
⇒制作費用がかかりますが無料でつくることも出来ます。
コストをかけずに顧客を獲得し続けるには、ホームページを見つけてもらう工夫と対策が必要です。ターゲットが何を求め、なんと検索し、何がきっかけで来店しようと思うのか。これらを細かくリサーチし、戦略を立ててみましょう。
私はブログをきっかけにホームページを見つけてもらい、来店に繋げています。先に述べたように新規集客とリピート集客は違いますが、どちらもブログを工夫し集客しています。新規様には「興味あり」の専門性を発信。リピ様には「こんなところもあるんだ」の人柄発信を心がけています。
リピーター客を増やすメリットは、なんと言っても翌月以降の売上見込みが立つ!ということ。時期によって売上が大きく変わらないというメリットがあります。
ではどんなお客様がリピ様になってくれるのでしょうか?
・サロンへの安心感や信頼感
・来店する度に新しい発見がある
など、行く楽しみがあるサロンだとまた行きたいと思っていただけるようになります。
特に男性のお客様は気に入っていただくと、ご自分の行動のルーチンに入れてくれる傾向にあります。こんなリピ様は、来店時に必ず次の予約を入れてくれます。アロマトリートメントなどのリラクゼーションサロンでも、事前予約で埋めていくことは可能です。
私が以前居たメンズエステサロンでは9割が、当日の直前予約でした。働くセラピストにとってはどうでしょう。事前に予約が入っていれば自分の時間を確保し、さらに安定した収入を得ることが出来ます。事前予約が入ることでスケジュールが組みやすくなり、当日予約を待つだけの不安からも解消されます。
モチベーションの高いスタッフが増えることで、お客様満足度があがり、その結果リピート客が増えれば、サロンの収益は安定的かつ飛躍的に延びていきます。私のサロンでは、リピート集客に取り組んだ結果、売上は前年比150%アップしました。支えてくれたリピ様には感謝です。この想いを施術やサービスで伝えていくことが、長いお付き合いのリピーター様になります。
取り入れる施術によっては届け出が必要なものもあります。
資格がなくても始めることは出来ますがメンズエステサロンにとってリピーターさんが多くなることで安定したメンズエステサロン経営が出来ます。そのためにも常に情報を入手し必要な資格を得ることで収入もモチベーションも上がります。女性サロンへの転職を考えたときのスキルにもなります。
部屋、備品、ホームページの作成、一番大切なスタッフの育成などを考えて2ヶ月~3ヶ月ほどかかります。
機械を使わないリラクゼーションメニューのみだと100万くらいから始めることが出来ます。脱毛や痩身といった美容機器を使ってのメンズエステサロンの場合500万~1000万程。店舗型であれば内装費も含めるとそれ以上の費用がかかります。資金については自己資金だけでなく借り入れや、補助金を利用するといった方法もあります
もちろん、女性一人でも開業できます。トラブルを回避する方法(施術方法、予約ルート)や、安全対策は考えておいた方がいいですね。
経営は経験が無くても始められますが施術が出来るスタッフの確保、育成が大切です。
いろんなお客様がいます。性的サービスを要求されることもあります。言うのはタダですしね。。そういった会話も癒やしの一つとしてかわせるテクニックを身につけましょう
あなたが来店したサロンに「また行こう」と思うのはどんなときですか?
「このサロンいいな」「このセラピストに次回も頼もう」と思ってもらうリピーターさんを作る
ポイントは2つ。
「こころをつかむこと」「記憶に残すこと」です。
「心をつかむ」のに効果的なのが「感動」です。
感動といっても特別なサービスではなく、お客様を観察し、ちょっとした気遣いをさりげなくすること。お客様の少しの変化、動きに気付くことでも他との差別化になります。「小さな感動」の積み重ねがお客様の「記憶」になり、次の来店や指名に繋がります。お客様としっかりコミュニケーションがとれたなら、帰りにさりげなく次の出勤予定や、事前予約の声かけをしてみましょう。
お客様の記憶に残り覚えてもらえたら、次は思い出してもらわないとリピ様にはなりません。
思い出してもらうツールとしてSNSの投稿があります。
男性のお客様には、メールやラインなどでお礼メールを出せないこともあります。そんなときに私が使っているのはブログ。「ご来店ありがとう」というものではなく、ちょっと一工夫。男性心理を考慮して2人だけにわかる(来店時に得た情報)ことをテーマにしてブログに書きます。たくさんの方が目にするブログ。他の方が読んだら日常のブログなんだけど、目当てのお客様には自分のこととわかる「秘密めいたブログ」だったらちょとドキドキしてくれるかも。こんな仕掛けのあるSNS投稿をしていると、読んでくれるブログファンも増えていきますね。
リピートのあるサロンと、ないサロンの違いは「もう一度いきたい」と思ってもらえるかどうか。
リピ様は遠くても、料金が高めでも「利用したい、行きたい」という理由があれば、必ず来店します。
それには、お客様に親しみを持ってもらうことと「提案」です。
自分にとって必要な提案をしてくれる、本気で考えてくれる、信頼できる情報を教えてくれるという「提案」が、お客様にとって必要なサロン・セラピストへと変わっていきます。例えば「肩こりがひどい」というお客様に施術で肩周りのストレッチを施しながら、自宅でできるセルフメンテの方法が提案できれば、お客様に喜んでいただき単価もアップできます。また、新しいメニュー構成を作るヒントにもなりますね。
初めてお客様にお会いするとき、施術前に名前は名乗りますがそれだけ…。
これでは、お客様に覚えてもらう確率は低いですよね。
名刺は最初に「私とは?」をアピールする大切な営業ツールです。
名刺ならパンフレットやチラシと違って、捨てられ難いですから、重要なツールとなります。
名刺によって「記憶に残す」ポイントとは、
名刺は1枚のものが多いですが、お勧めは二つ折り名刺。
表面、中面(左右見開きで2面)裏面の計4面、上記のことが記載できます。セラピストとしての「私」を知ってもらう、アピールとして活用してみましょう。
どんなメンズエステサロンなら、紹介や口コミで集客できるのでしょうか?
一般的には「いいな」と思うサロンには定期的に通って常連になり、ファンになって初めて知人に紹介してくださいます。しかし、男性は自分が見つけた「お気に入り」を、自分だけの秘密にしておきたいという心理があります。これは女性との大きな違い。
そこで、紹介や口コミで伝えたいと思わせるサロンにするには、情報発信も欠かせません。オーナーの想いや人柄、サロンの雰囲気などが伝わるようなSNS投稿でサロンのファンの獲得を目指しましょう。
あなたのサロンでこんな悩みありませんか?
「ブログで集客したいけど、どんなことを書いたらいいか分からない…。」
「セラピストに来店されたお客様にお礼ブログを書いといて~と伝えているけど、
ほとんど書いてくれない…。」
こんな状態だと、ブログからの集客は弱いかもしれません。
サロンのWebページを見て「このサロンに行ってみようかな」と思ったとき、お客様が次に考えるのは、「どんな人が施術してくれるのかな…?」ということ。
お客様にとって、どこで受けるかより「誰に施術してもらうか」が気になるところ。
その時に役立つ情報がブログです。
では、ブログにどんな情報があれば、来店し指名に繋がるのでしょう?
例えば、来店されたお客様へのお礼のブログがメインだとすると、来店されたお客様は嬉しく思うでしょう。そこにちょっとした感想が添えられていれば、特別感もありますね。でも、全ての人に同じ調子のお礼ブログだと、業務的に感じる人もいますよね。
ブログを書くときにはターゲットを決め、目的と内容が合ったものにしましょう。私のブログはメンズエステセラピストとしての専門性と、「私」という人間が想像できる「人間性」を6:4程で書いています。
これは興味を持て来店した方への、「ギャップ萌え」を狙っています。ブログのアクセスや読まれている記事などを観察すると、新規の予約に繋がりそうな流れが見えてきます。
書いて終わりではなく観察、分析することで集客へと繋がっていきます。単に日々の出来事を並べただけのブログは時間の無駄になってしまいますよ。
ホームページを作成したものの、思うように集客できないサロンは非常に多いと思います。
お金をかけて綺麗なデザインのホームページを作っても、興味を持ってもらわなければ自己満足で終わりです。お客様がホームページを見て知りたいのは「役立つ情報=内容」。
誰に何の情報を伝えたいのかをしっかり決めて作らないと、残念ながら興味を惹かないホームページになってしまいます。
メンズエステのポータルサイトというと、ピンク系のものがほとんどです。
男性がちゃんとしたリラクゼーションやエステのサロンを探そうと検索しても「メンズ」や「アロマ」キーワードを入力すると、上がってくるのはピンク系のポータルサイト。
私も始めは違う目的のお客様を拾ってしまうリスクを覚悟して、それらに広告を掲載したりしていました。
数年前まで、ホットペッパーなどのポータルサイトには「男性専門」の掲載ができなかったからです。しかし、男性の美容意識が高まるにつれ、これらのポータルサイトに「男性専門エステサロン」として掲載できるようになりました。
それによって変わったのは、「理想のお客様」からの問い合わせが増えたことです。お客様が当サロンを選んだ理由として「大手のポータルサイトに掲載されていたから」と言われたことがあります。特にメンズエステサロンとしては、誰もが使うポータルサイトのブランド力を利用することで優良顧客を引き寄せることが出来ます。
メンズエステサロンの予約の特徴として、事前予約より当日予約が多いというのがあります。
これはアロマトリートメントなどの「リラクゼーション」が中心のメニュー構成だからということもあります。
男性心理として「行きたい」と思ったときに予約が取れないと、他のサロンに行ってしまうこともありますね。そうならないためには、予約空き状況とセラピストの出勤予定がわかるようにホームページなどに掲載し、こまめな更新が必要です。
また、電話、メール・LINE・ネット予約など、お客様のニーズに合ったものを用意しましょう。
男性はメンズエステサロンに何を求めてきているのでしょう?
一言で「癒やし」と言っても、個人個人で思っていることは違います。初めて行くサロンは緊張もしますよね。そんなお客様にとっての「また来たくなるポイント」は小さな「感動」の積み重ねです。
例えば
・初めましてと笑顔で迎える
・丁寧なカウンセリング
・楽しい会話
・清潔なサロン、
どれも当たり前のことですが、その当たり前をちゃんとできているサロンはすごく少ないんです。
だからこそ、これらを一つ一つに心を込めて行うことだけでも、お客様にとってのお気に入りサロン、セラピストになることもできますよ。
最近では、マンション型のメンズエステサロンが主流です。
しかし、男性のお客様にとっては、サロンの場所や建物の外観も気にしています。
女性でも、サロンの中は特別な空間であってほしいものです。
だからといって、豪華な内装が求められているわけではありません。豪華ではなくても、お客様へのメッセージボードなどのおもてなし感があると「特別な空間」の演出ができます。
そういったコストをかけない一工夫ができるかどうかも、リピーター客様を作ることにつながるんですね。